ライフドクター長谷川嘉哉の転ばぬ先の知恵(旧:介護事業の知的創造コンサルティング)

ビジネス、勉強、マネープラン、介護、ライフワークバランス……
認知症専門医であり、経営者でもある長谷川嘉哉が人生を10倍豊かにする知恵をお届けします。
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インタビュアー/ポッドキャストプロデューサー:早川洋平(キクタス) 制作協力/和金HAJIME

第124回「お金への執着について」

2013年4月30日 22:30

お金に執着がない、稼げないということは社会人としても恥ずかしいことだと考える事が第一です。


■あなたは本当にそう思っていますか?
―今回はどんなお話をしていただけるのでしょうか?

「私はお金に執着がない」。時々聞く言葉ですが、私はあまり好きではありません。なぜならこんな言葉を安易に口にする人たちは、あまりにも考えが浅いと思うからです。

私はお金を「可能性の原因であり、貢献の結果でもある」と定義しています。非常にお金の本質を突いていると思うので、説明させていただきます。

―「可能性の原因」とはどういうことですか?

お金に執着がない人たちは、お金はモノや不動産を手に入れてぜいたくな生活をするだけのものと考えているかもしれません。

しかし冷静に考えてみてください。お金があるからこそ高度な教育を受けられるのです。高度な教育があれば有益な情報や人脈が得られ、自分の人生が広がります。一方お金がないと高度な教育どころか進学すら難しくなり、その後の人生や職業の選択にいろいろと制限がかかってきます。

またお金があれば高度な医療にかかれるので、健康を手に入れられます。さらにセキュリティを重視した場所に住んだり、事故防止の最新機能を搭載した自動車を購入したりして危険を避けることができます。

もちろん海外留学、旅行などの経験を買うこともできます。結婚生活や介護の問題もお金があればほとんど解決です。特に後者は月に20~30万円ほどあれば思い通りの施設を選べます。

―お金は私たちに自由を与えてくれるようです

その通りです。さらに自由には「時間的な自由」と「精神的な自由」の二つがあります。例えば効率的にお金が手に入るしくみを作って「時間的な自由」を手に入れれば、旅行、芸術、スポーツなどを存分に楽しむことができます。

「精神的な自由」があれば、自分が勤める会社の不正に気が付いたときに堂々と意見できます。場合によっては辞表を叩き付けることも恐れません。世の中にはお金がないばかりに明らかな不正に目をつぶり、犯罪に加担している人もいるのです。

―多額の寄付で困っている人たちを助けることもできますね

年収1億円の人が払う税金は、1日におよそ10万円。現場で行動することも大事ですが納税というかたちでも社会貢献できるのです。時には年収を「稼ぐ額」ではなく「納税額」で考えてみることをおすすめします。

■お金に対するイメージを変えましょう
―「(お金は)貢献の結果でもある」という部分を説明していただけますか

安易に「私はお金に執着がない」と口にする人は、自分が満足にお金を稼げないことへの言い訳として使っているように感じます。基本的にお金は魅力のある人に集まってくるもの。つまり「お金が稼げない人=魅力がない人」なのです。

厳しいようですが、これは自分に価値がないと認めていることと同じです。だから社会に貢献することができずお金も稼げないのです。

しかも魅力は一朝一夕に身に着くものではありません。長い年月をかけて自分の使命に基づいた努力を続けることが必要です。とはいえやみくもに努力するのではなく、戦略を持つこと。常に社会が何を必要としているかを意識し、自分を磨くのです。

―「お金に執着がない」という言葉の根底には、私たちがお金に対してあまりいいイメージを持っていないことがあるのでは?

特に日本人は「お金は不浄なもの」という通念が強く、「お金に執着がない」が褒め言葉だと勘違いしているのです。それゆえ経営者であるにも関わらず「私は数字が苦手です」と発言する人までいます。

れっきとした社会人なら「私はお金に執着がない」と簡単に口にしたり、言い訳にしたりすることは恥ずかしいと考えましょう。

「私はお金に執着がない」という言葉は、大いに稼いで多額の納税をしている人が使うから格好良いのです。

ぜひみなさんも最初はお金に執着し、大いに稼いでください。その後で「私はお金に執着がない」とさらりと言ってほしいものです。(了)