ライフドクター長谷川嘉哉の転ばぬ先の知恵(旧:介護事業の知的創造コンサルティング)

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認知症専門医であり、経営者でもある長谷川嘉哉が人生を10倍豊かにする知恵をお届けします。
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インタビュアー/ポッドキャストプロデューサー:早川洋平(キクタス) 制作協力/和金HAJIME

第63回「老後の三重苦=3B」

2014年9月 2日 22:30

3つのBが揃った時、老後は限りなく悲惨になる事が予想されます。


■「ぼっち」「貧乏」「ボケ」のおそるべき三位一体!
―今回はどんなお話をしていただけるのでしょうか?

先日『週刊SPA!』の取材を受けました。そのときの内容は2014年07/1・8号の記事になっています。

ところが出版社から送られてきた掲載誌を見てびっくり。表紙には「大人のナンパ☆スポット現地調査」の見出しが躍り、ページをめくればグラビア写真が満載。実は私は『週刊SPA!』がどんな雑誌かまったく知らなかったのです。

「取材を受ける雑誌を間違えたかな?」と後悔したのですが(笑)私が監修者の一人になっている「あなたは大丈夫? 恐怖の老後検定」の記事がとてもいいのでご紹介します。

―どんな内容なのでしょうか?

この特集では、老後の三重苦を3Bと名付けています。3Bとは、

BOCCHI......(ひとり)ぼっち、孤独
BINBO......貧乏
BOKE......ボケ・認知症

の頭文字を取ったもの。この三つが揃ったとき、老後は限りなく悲惨になると定義しています。これは医療・介護に携わっている私から見てもうまい分類だと思います。

さらにそれぞれの専門家が監修したチェック項目に答えていくと、3Bの危険因子がどれだけ自分に潜んでいるかを調べることができます。

最初のBOCCHI(孤独)危険度チェックでは、

・一生独身でいるつもりだ、もしくは熟年離婚した
・現在35歳以上独身
・配偶者とはセックスレスだ
・配偶者に安定収入がある
・子供がいない
・家計の管理を妻に任せっきりにしている
・近所の方と交流がない

などの項目があり、当てはまるごとに加点されたり減点されたりします。

BINBO(貧乏)危険度チェックでは、

・65歳まで会社にいられない
・会社を辞めたら仕事がない
・体力に自信がない
・将来設計がアバウト
・親の援助で贅沢をしている
・投資の知識がない
・家計の管理を妻に任せっきりにしている

などが挙げられていました。

そして三つめのBOKE(認知症)危険度チェックが私の担当です。

・公務員など、自分の感情を出しづらい仕事についている
・前例主義でマニュアルを大切にするタイプだ
・家計の管理を妻に任せっきりにしている
・デスクワーク中心で運動する習慣がない
・身内に認知症になった人がいる

そして記事の最後では「ぼっち、貧乏、ボケの3Bは『三位一体』だった!」とまとめています。

―3Bにはどのような関連があるのでしょうか?

例えば熟年離婚で妻に去られれば「ぼっち」になると同時に、多額の資産を持っていかれて「貧乏」になります。

また「ぼっち」は「ボケ」の原因になるうえに、「貧乏」で十分な介護を受けられなければ「ボケ」を加速させることになります。

しかしながら、3Bのうちの一つだけでも予防する努力をすれば、ほかの2Bの予防にもつながります。

日頃から運動して体を鍛えていれば70歳まで働けるので「貧乏」とは無縁になりますし、「ボケ」防止にもなります。

万が一「ボケ」てしまっても、「ぼっち」解消に成功していれば「ボケ」ていても家族や友人に囲まれた幸せな老後を過ごすことができます。

―3Bすべてに共通する項目は「家計の管理を妻に任せっきりにしている」ですね

その通りです。お断りしておきますが、私は他の監修者と話し合いをしたわけではありません。それぞれの話を聞いた記者がまとめた結果、この項目が共通していたのです。これに該当した人は早めの改善をお勧めします。まずは家計がどうなっているか関心を持つことから始めてみてはいかがでしょうか。

ところで私は今回の取材を受けた記念に掲載誌を数冊購入しようと思いました。とはいえ書店では買いにくいですし(笑)購入したあとも置き場所に困ります。

そんな折、アマゾンでKindle版の『週刊SPA!』を見つけました。これならかさばることはありませんし、値段も333円とお得です(雑誌は400円)。これから雑誌は電子書籍が主流になるのでは、と感じるほどの手軽さでした。

ちなみに私は日本経済新聞も週の半分はiPadで読んでいます。私の著書も電子書籍になっており、定期的に印税が入ってきます。どうやら私の想像以上に電子書籍は普及しているようです。

スマートフォンを中心とするスマートデバイスについては言うまでもありません。そのため電車の中で本を読んでいる人は珍しくなりました。しかしスマートデバイスで何をしているかには大きな違いがあります。

ゲームをしている人、LINE・メールの確認をしている人、情報収集している人......。『週刊SPA!』の取材をきっかけにスマートデバイスの便利さを実感しましたが、これからはその使い方によってどんどん差が開いていく時代になるのではと感じました。(了)