講演の演題名は「乞食からの脱却」。1億円倶楽部の講演の詳細をお話しています。
■受講料150万円! 究極のセミナーここにあり
―先日、長谷川先生が久しぶりに緊張した講演があったそうですね
私は年間50回以上講演をしますので、この頃はあまり緊張しなくなっていました。しかし江上治さんが主催する1億円倶楽部の「リアルメンタープロジェクト」となると話が違います。
最初は軽い気持ちで講演を引き受けたのですが、概要を聞いていくうちに事の重大さを感じるようになりました。なにしろ1億円倶楽部は有名プロスポーツ選手から敏腕経営者まで、年収1億円超のクライアントを50名以上抱えるカリスマファイナンシャルプランナー江上さんの私塾なのですから。
1億円倶楽部にはいくつかのセミナーがありますが、「リアルメンタープロジェクト」はその中の最高峰に位置します。これに参加できる条件は年収1000万円以上、全12回のセミナー受講料150万円を支払えること。今回の参加者の平均年収は約1800万円でした。そのうえ江上さんの審査に通らなければ参加できないという厳しさです。私の講演には9名の方が参加されましたが、いずれもそうそうたる顔ぶれでした。
―それだけのセミナーとなると、講演の準備も相当に念入りだったのでは?
5月9日に行われる講演のためにゴールデンウイーク中もしっかり時間をかけてレジュメを作成しました。今回は医師としてではなく、経営者として依頼されたことも刺激になってかなり熱が入りましたね。
そして当日の服装は戦場における鎧のようなもの。スタイリストさんと相談して、講演内容と参加者に合わせた服装をコーディネートしてもらいました。
いよいよ当日を迎え、緊張の面持ちで話し始めました。すると不思議なことにだんだん心地よさを覚え、サロンのような部屋で少人数に限定して行った講演は非常にうまくいきました。
―講演はどのような内容だったのですか?
私の演題は「乞食からの脱却」でした。言うまでもなくこのセミナーに参加したみなさんは、ビジネスにおいて成功を収めている人たちです。そんな人たちと「乞食」という言葉はずいぶんかけはなれていると思うでしょう。しかし私から言わせれば彼らはまだまだです。
なぜならその中の誰一人として「組織化」ができていなかったからです。どれだけお金を稼いでいても、自分一人で行っているうちは「乞食」でしかありません。というわけで私はブレイングループが14年で200名近い組織になった方法を戦術・戦略に分けてお話ししました。
―みなさんの反応はいかがでしたか?
とても手ごたえがありました。講演が終了したあともアドバイスがほしいという人が後を絶たず、本当に引き受けてよかったと思います。いずれもやる気がある人たちばかりで、私もワクワクさせられました。
ところで私は西田文郎さん主催の西田塾の塾生でもあります。西田塾は優秀な経営者や経営幹部、事業後継者が集う特別な社長塾。彼らはそこでさらに磨きをかけます。
西田さんは塾生たちの潜在能力を引き出し、事業・人生・蓄財などあらゆる場面での成功へと導きます。いわば日本に好影響を与える人材を次々と育てているのです。プロスポーツ選手の塾生も多く、埼玉西武ライオンズの菊池雄星君もその一人です。とはいえ最近は起業していない人やサラリーマンでも参加できるようになったようです。
―西田塾の受講料はどれぐらいでしょうか?
5日間で77万7000円です。江上さんのセミナーもそうですが、これらを高いと思うかどうかでその後の人生のスケールが決まってくると思います。
ところで「年収1億円を超えたいなら、それを実現している10人と知り合いになれ」という言葉があることをご存じですか? 西田塾と1億円倶楽部はそんな人たちと知り合うチャンスに溢れています。
私もここでたくさんの仲間ができました。この年になると新たな仲間が増えることはそうありませんし、職種が違う人と知り合いになることも難しくなってきます。そんな中で志を同じくする仲間ができたことはかけがえのない財産です。
―江上さんと西田さんには共通点が多いとか
江上さんの1億円倶楽部は「人生の価値は収入だけでは決まらない。しかし破格の成功には、さらに大きな成長という価値がついてくる。どんどん自分の『私欲』を向上させ、ついには『みんなと分かち合う欲』になるまでやり抜こう」という目標を掲げています。西田塾も同様の考え方です。また「ツキのない人間とは付き合うな」「本気でこの社会を良くしよう」という点も共通しています。
その反面、少し残念な共通点もあります。それは2人ともヘビースモーカーであること。私はいつもやめるように言うのですが、なかなか聞く耳を持ってくれません。さらに西田さんはお酒も浴びるように飲みます。このまま生活を改めないと65歳前後の寿命になってしまうでしょう。
私は医師であるせいか、どんなに立派な人に対しても少し冷めた目で見てしまいます。西田さんは大勢の人から慕われていますが、健康を考えるように忠告する人はなかなかいないようです。
ただでさえ人生には不慮の事故がつきもの。もちろんすべてを避けることはできませんが、たばこやお酒は自分の意志でやめられるはず。江上さん、西田さんともに崇高な仕事をしているのですから、そんなことで足元をすくわれてはいけません。私も医師の使命として、お二人が禁煙・禁酒してくれるまでがんばるつもりです。(了)