ライフドクター長谷川嘉哉の転ばぬ先の知恵(旧:介護事業の知的創造コンサルティング)

ビジネス、勉強、マネープラン、介護、ライフワークバランス……
認知症専門医であり、経営者でもある長谷川嘉哉が人生を10倍豊かにする知恵をお届けします。
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インタビュアー/ポッドキャストプロデューサー:早川洋平(キクタス) 制作協力/和金HAJIME

第105回「資格取得のための試験勉強のコツ2」

2012年12月11日 22:30

試験勉強のあらゆるコツをご紹介します。


完璧主義者は損をする!?
―今回はどんなお話をしていただけるのでしょうか?

前回は資格取得のための勉強法のコツとして、参考書より問題集から先に解くことをおすすめしました。今回も引き続き勉強法のコツをいくつかご紹介します。

みなさんは学校で「勉強は朝にしたほうが効率的だ」と教わりませんでしたか? しかし勉強に向いている時間帯は個人差が大きく、自分の身体の特性を考えた方がいいと思います。かくいう私も学生時代は夜型でしたが、全く支障はありませんでした。特に働きながら資格取得を目指す人は、朝型・夜型ではなく時間が取れたときに集中して勉強することが大事です。

―どうすれば短い時間に集中できるのでしょうか?

コツは「完全に一段落終わらせないこと」です。例えばある段落を完全に終わらせると、当然ながら次は別の段落の最初から取り組むことになります。しかしそのときうまく勉強に入り込めないと、おっくうになってせっかくの時間を無駄にしてしまいます。そこで今取り組んでいる段落を少し残して終わらせると、次からもスムーズに勉強を始めることができます。もちろん余力があるときは先の段落の途中まで進んで構いません。

これは読書をするときも同様です。私はよく出かけるときに本を持っていきますが、前もって数ページ読み進めておきます。すると電車での移動中や短い待ち時間でも、すぐ本の内容に入り込むことができます。

学生と違って社会人は勉強に充てられる時間が限られます。だからこそ少しでも時間を有効に使う工夫をしましょう。試験勉強においては、完璧主義が足かせになることもあるのです。

―試験対策講座も数多く開かれていますが、できるだけ受講したほうがいいのでしょうか?

私としてはいろいろな講座に手を出すより、同じ参考書と問題集を1回でも多く繰り返したほうがいいと思います。また「どんな参考書を選べばいいかわからない」という声も聞きますが、どの出版社でもレベルに大差はありません。ただし参考書と問題集は必ず同じ出版社にすること。参照するときの手間が省けます。

―長谷川さんは医学部受験の際にどんな教材を使っていたのですか?

私は進研ゼミでした。こう言うといつも驚かれるのですが、進研ゼミでも繰り返し勉強すればいい結果が出るのです。「難問が解けた人が試験に合格するわけではない。普通の問題ができれば合格する」という受験の鉄則がありますが、私もこれに徹したのです。

それでも試験対策講座を受講したい場合は、予習より復習を大事にしてください。授業中に一生懸命メモしても、それを復習する人は少ないもの。これが「塾に行っても成績が伸びない理由」です。人間の脳は復習しなければ知識が定着しません。それができないのなら、今使っている参考書と問題集を繰り返したほうが効果的です。

「E判定」でも動じない
―模擬試験(模試)についてはどう考えたらいいでしょうか

模試は自分の苦手分野を知るために受けるのであって、結果に一喜一憂しても仕方がありません。私も高校時代は最後まで「E判定」でしたが全く気にしませんでした。なぜなら模試で間違えた問題は必ず復習し、入試直前まで成績は伸びるという自信があったからです。よって後から解答がもらえる模試以外は受ける意味がないと思います。

このようにして勉強を続けていくと、頭の中に知識があふれてきます。昔は自分で知識をまとめたものでしたが、今は各出版社から一問一答集が出ています。これは最終的な知識の固定に役立ちます。

―今回のお話も目からウロコが落ちる思いです

繰り返しますが、まじめな完璧主義者ほど試験に失敗する傾向があります。その原因は出題者とうまくコミュニケーションをとっていないから。さらに厳しい言い方をすると、そういう人は現場でも使えません。何度も試験に落ちるときは、自分の考え方や普段の業務の進め方まで反省してみてはどうでしょうか。

今回ご紹介した勉強方法のコツは、他の業種にも通じます。ぜひみなさんもこのコツを身に着け、さらりと資格を取得していただきたいと思います。(了)