ライフドクター長谷川嘉哉の転ばぬ先の知恵(旧:介護事業の知的創造コンサルティング)

ビジネス、勉強、マネープラン、介護、ライフワークバランス……
認知症専門医であり、経営者でもある長谷川嘉哉が人生を10倍豊かにする知恵をお届けします。
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インタビュアー/ポッドキャストプロデューサー:早川洋平(キクタス) 制作協力/和金HAJIME

第104回「資格取得のための試験勉強のコツ1」

2012年12月 4日 22:30

試験とは、知識があるかよりも回答に答えられるかが大事です。


熱意があればのし上がれる世界
―今回はどんなお話をしていただけるのでしょうか?

資格取得のための試験勉強のコツについてです。介護の世界は学歴がほとんど関係なく、経験と資格を重要視します。そのため非常にスキルを身に着けやすい業種だと言えます。

また他業種と違って介護職は勤続年数に応じて評価されます。さらに介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得すれば、言葉は悪いのですが「のし上がる」ことすらできます。

―介護職にはチャンスが多いのですね

当グループにも、子育てがひと段落してヘルパーのパートとして働き始めた女性がいました。しかしヘルパーは試験がない民間資格のため、評価対象にはなりません。

そこで彼女は3年間実務経験を積むと、介護福祉士の資格を取得して常勤で働くようになりました。さらに実務経験5年を経て、ケアマネージャーの資格も取得したのです。

ケアマネージャーはいわば介護の司令塔。今や現場は彼女のケアプランに基づいて動いています。実に目覚ましい出世と言えるのではないでしょうか。

介護福祉士やケアマネージャーの受験資格は現場での経験年数です。学歴で差別されることもありません。だから私は「苦しいことがあっても最低3年は現場で働け」とスタッフを励ましています。

―門戸が開かれているだけに、競争率が高いのでは?

そこで効率的な試験勉強の仕方を伝授したいと思います。嫌みに聞こえるかもしれませんが、私は医学部入試、国家試験、4種類の専門医試験、ケアマネージャー、認知症ケア専門士、はたまたファイナンシャルプランナーなど試験と名がつくものに落ちたことがありません。

これは私が優秀だからではなく、学生時代から試験に通る方法を模索して、コツをつかんでいたからです。

学校で教わったことは忘れよう
―具体的にはどのようなことでしょうか?

例えばケアマネージャーの試験勉強をするときは、参考書と過去問題を中心とする問題集の二つを使って勉強します。さて、みなさんはどちらから勉強しますか? 

学校では参考書で知識を身に着けてから問題集を解くように教わったのではないでしょうか。ところが実際は参考書を開いてもわからないことだらけ。途中で挫折したりやたらと時間がかかったりすることがほとんどです。

端的に言うと、試験のコツをつかんでいる人は問題集から始めます。もちろん知識がないのですから、最初は参考書を見ながら解きます。すると参考書には赤鉛筆や蛍光ペンのチェックがどんどん入っていきます。

そして一度問題集を終えた状態で参考書を見直すと、「この部分を答えさせる質問があったな」などと気付くようになります。先に問題集に取り掛かかることで、参考書の重要な部分がわかってくるのです。

これを繰り返していくと、過去に出題されていない=今後出題される可能性が高い部分も明らかになり、「ヤマ」をはれるようになります。ここまで来れば試験の傾向が変わってもあわてることがありません。合格する確率もかなり高くなります。

―試験には要領が大切なのですね

不公平と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。なぜなら試験は「出題者といかにコミュニケーションをとるか」にかかっているからです。

まじめで勉強熱心な人でも試験に落ちるのは、自分の思い込みで勉強してしまうから。出題者の意図を見抜いておらず、知識があっても質問に答えられない典型です。ときにはひどい問題もありますが、それに合わせなければ試験に通りません。

参考書ではなく問題集から手を付けることは試験勉強の鉄則です。最近は参考書と問題集がセットになっていて、問題の解説に「参考書の何ページ参照」と書かれているものも出ています。大いに活用してください。(了)